2002年10月17日(木曜日)の午後。
長野県穂高町にて、次世代へのコンテンツ立国を目指し、優れたアーティストを発掘、育成する目的で“コンテンツフォーラム@穂高”が開催されました。
昨夜までの雨も上がり、開催当日には真っ青な秋晴れの下、県内外から400名以上の人達が集って来られました。
穂高町民会館の中は“新しいキーワード”を求める熱気に満たされ、新産業の育成、地域産業の活性化に貢献しようとする人々で一杯になっていました。

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初日の基調講演の席に立ったのは、南カリフォルニア大学のシネマテレビ学部長である、エリザベス・デーリー女史

“テクノロジーを超えたブロードバンドの人間的次元”をテーマに、昨今の急速に広がりつつあるインターネットやマルチメディアでのコンテンツ配信において、内包される情報を的確に伝えて行くには、そこに用いられるデジタル技術と人間の心理や文化面を融合させる必要が有ると語られていました。

また、次世代を見据えた映像コンテンツを製作する人材を育成する上で、映画などの映像産業分野で用いられる“スクリーン言語”を、各種の専修学校で教えて行く必要が有る事を語られていました。


続く招待講演の席では、日本を代表する舞台演出家宮本亜門 氏でした。
亜門 氏が舞台演出家に至るまでを、その表現力豊かな口調で語られると共に、

これからのIT社会でのコンテンツ製作する際に、製作する人達に留意して欲しいキーワードとして、「豊かな情感を持つ私たち日本人でなければ創れないコンテンツや、独創的な表現手法が有る筈...。」と語られていました。
まさに、日本からロンドン、ニューヨークへと独自のミュージカル作品を生み出される宮本亜門 氏であるがゆえの、確かな説得力の有る講演を拝受することができました。

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初日でのメインプログラムが終わった後には、今回のフォーラムに参席された講師の方々や、来場された人々に向けて、穂高町からの感謝の意を表す歓迎セレモニーが催されました。
中でも“穂高太鼓”と呼ばれる演舞では、これからのIT時代へ向けて力強く躍進して行こうとする“穂高町の意気込み”が込められていた様でした。

文・デザイン…D-Bit:松田。